「機械オペレーターって何?」
「機械オペレーターはどんな仕事内容なんだろう?」
「機械オペレーターとして就職・転職したい」
と考えている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、機械オペレーターの仕事内容と合わせて機械オペレーターに向いている人の特徴なども解説します。
当サイトは、元工場勤務で15年働いてきた経験をもとに情報を発信しています。本記事を最後まで読むことで、機械オペレーターの全てがわかることでしょう。
■この記事でわかる3つのこと!
- 機械オペレーターについて
- 機械オペレーターに向いてる人の特徴
- 機械オペレーターの将来性について
機械オペレーターとは?

機械オペレーターとは、字の通り「機械の操作・管理」をする人のことを指します。
機械オペレーターは機械を動かすだけではありません。主な仕事内容は以下になります。
機械オペレーターにはいくつか種類がある
製造オペレーター
製造業界で機械の操作や管理・制御を行うのが製造オペレーターです。
主に4つの代表的なオペレーター業務があります。
1:プレス加工
2:ラッピング加工
3:建材の切断
4:NC旋盤
などなど。
機械オペレーターの仕事内容は細かい
- 他部署・取引先から納品された製品のチェック
- 製品素材・材料をチェック・加工
- 製品の修正
- 完成品の品質チェック
などなど、一言に機械の操作といっても機械オペレーターの仕事内容は細かいことがわかります。
また、機械は常に正常に動くわけではありません。
操作中に製品が機械に詰まってしまった、機械が故障してしまった、という状況もよく起こります。
知識と経験を積み、いかに効率良く製品を完成させるかを考えるのも機械オペレーターの仕事です。
機械オペレーターに必要なスキルや資格は?

機械オペレーターを目指す人にとって必要なスキルや資格があるのか気になりますよね。
スキルに関しては、仕事をしていく中で身につける部分もありますが、仕事をする前から身に付けられるスキルも複数あります。
機械オペレーターとして活躍するために必要なスキルは主に2つです。
- 効率化スキル
- コミュニケーションスキル
効率化スキル
機械オペレーターはルーティンワークが多く、基本的に同じ作業の繰り返しです。
ただ、同じ作業の繰り返しといっても、製品の準備や加工の段階で効率化することによって、作業スピードが上がり、結果的に生産性も上がります。
「簡単な単純作業でも効率化することによって生産性を上げられる」といった経験を持っている方は、機械オペレーターを目指す上で大きなアピールポイントとなります。
コミュニケーションスキル
機械オペレーターは一人で黙々とマシンを動かすというイメージがありませんか?
たしかに一人作業が多いものの、製品を他の人に持ってきてもらう、製品を他部署まで取りにいくといった他の部署の人と関わる場面も当然あります。
その際、適切なコミュニケーションがないと製品の数が足りない、品質が低いまま納品してしまったという状況になる可能性もあります。
機械オペレーターを目指す方でも、最低限のコミュニケーションスキルは身につけておきましょう。
機械オペレーターに関する資格3選
⒈フォークリフト運転技能講習修了証
機械オペレーターはフォークリフトの免許を取得していると良いでしょう。
製品素材などを運搬する際、フォークリフトの資格を持っていることで、自分で資材の運搬ができるため、製品素材待ちなどの時間をなくすことができます。
フォークリフト運転技能講習修了証を取得すると、最大積載荷重1t以上のフォークリフトを運転可能。
フォークリフト運転技能講習は各都道府県の労働局長に登録を受けた教習所などで行われています。
受験資格は18歳以上で、保有している免許などによって受験日数や料金が異なる。
普通自動車免許とほぼ同じ流れで、「学科講習・学科試験」「実技講習・実技試験」があります。
全くの初心者の場合、受講日数・時間・費用は以下です。
講習時間:35時間
講習日数(平均):5日
費用:50,000円
フォークリフト免許などの業務に関わる資格費用は企業負担の場合が多いため、就業先の会社規定を詳しくチェックしておきましょう。
⒉機械加工技能士
機械加工技能士は、国家資格です。
「3級」「2級」「1級」「特級」と4つの階級に分かれています。
初心者の方は、まずは3級からの受験となります。
というのも、2級以上を取得するには実務経験が必要なためです。
機械加工技能士の資格を取得するメリットとして、就業先の会社ではやらないような技術も学べるため、より機械オペレーターとしての実力を高めることができます。
また、専門性のある知識や技術を身につけられるため、昇進する可能性もグッと高まることでしょう。
3.建設機械施工技士
建設機械施工技士も国家資格の一つです。
建設機械施工技術検定の資格を持っていると、ブルドーザーなどの建設機械を使う現場において、監督や主任技術者として業務に携わることができます。
製造業界や工場勤務でのお仕事であれば、この資格を使用する場面はあまりないかも知れませんが、資格を取得しておくことで、仕事に対する真剣さをアピールできるので、おすすめです。
機械オペレーターに向いている人の特徴

機械オペレーターは未経験であっても目指しやすい職種だといえます。
しかし、機械オペレーターにも向き不向きがあるため、事前に把握しておきましょう。
機械を扱うのが好き・興味がある
機械オペレーターに向いている人の大前提として、機械好きである人があげられます。
仕事をする中でほとんどの時間を機械に使っていることや、機械のメンテナンスや部品の入れ替え・調整なども仕事なので機械を扱うのが苦手な方は機械オペレーターをおすすめしません。
慎重な人
機械オペレーターをやる上で慎重な人は重宝されます。
業界的にガテン系な方が多いイメージもあると思います。
しかし、機械オペレーターは慎重な人ほどミスもなく安全に業務を遂行することができます。
製品の品質担保や自身の安全のためにも慎重さは必要不可欠です。
責任感のある人
機械オペレーターを担当する場合、責任感も必要です。
工場勤務であれば、業務マニュアルが制定されていると思われます。
マニュアルがあっても自分のやりやすいように作業してしまう、というようなことをしてしまうと、製品の品質の低下や機械の制御などができない可能性もあります。
ルールをしっかり守れる責任感のある人は、機械オペレーターとして重要な素質です。
女性でも機械オペレーターになれる?

機械オペレーターといえば、男性しか働けないと思っている方もいるのではないでしょうか?
しかし、女性であっても機械オペレーターとして働くことはできます。
意外にも、機械オペレーターは女性からも人気があり、大きな機械を扱うことに憧れて工場に就職する女性も少なくありません。
女性が機械オペレーターになるために必要な条件などは特にありませんが、重いものを運んだりと体力を使う場面もあるため、体力があることをアピールできれば採用に有利でしょう。
機械オペレーターはAIが出てきても将来性ある?
近年では単純作業の仕事の多くはAIに変わると言われており、2030年ごろには、ほとんどの職業がAIによって奪われるという意見もあります。
機械オペレーターも比較的繰り返し作業が多く、AIに代替されてしまう可能性もゼロではありません。
しかし、AIを管理する人間も必要になると思われます。
AIによって”現在”の機械オペレーターの仕事は無くなってしまうかも知れませんが、AIを管理する機械オペレーターが出てくるの可能性が高いと考えています。
今後人材不足も進んでいくことから売り手市場となり、機械オペレーターの需要は増していくでしょう。
機械オペレーターの年収

機械オペレーターの年収は正社員で350万円〜700万円。
派遣の場合は200万円〜400万円となっています。
職場環境や、就業先の規模、ジャンルによって年収は変動します。
特に自動車業界の機械オペレーターは年収が高く、製造業の年収ランキングTOP5はトヨタやホンダ、マツダなどの自動車メーカーが占めています。
機械オペレーターとして就業を考えている方は自動車メーカーの求人から応募応募していってもいいかもしれませんね。
関連記事:工場勤務の平均年収は321万円!月収30万円は楽に稼げる?
機械オペレーターはきつい?

機械オペレーターは単純作業が多いものの、きつい部分があることも事実です。
以下、現役機械オペレーターに聞いたきついことアンケートの結果です。

アンケート数 | 300人 |
---|---|
立ち作業がきつい | 115人 |
メンテナンスがきつい | 94人 |
作業遅延がきつい | 78人 |
特になし | 13人 |
といった結果になりました。
工場作業は勤務時間のほぼ全て、立ち作業なためここが一番きついといっている方が多いですね。
また「メンテナンスがきつい」と「作業遅延がきつい」はほぼセットで、製品が詰まってしまったり、機械の不具合が出た際、機械オペレーター自身がマシンを解体したり修理・メンテナンスをすることも多く、それに伴う作業遅延が辛いとのことでした。
特にマシンをバラしてまた組み立てる作業は本当に時間も精神も削れていくので、定期的に機械をメンテナンスすることをおすすめします。
関連記事:工場派遣のきついこと8選
機械オペレーターの志望動機
機械オペレーターとは何か、ときになっていた方は機械オペレーターのことを理解できたのではないでしょうか。
最後に未経験で機械オペレーターを目指す方の参考になるよう、志望動機の例をいくつかご紹介いたします。
志望動機の例分(未経験)
子どもの頃からものづくりに興味があり、物を分解したり、手先を動かすような作業も得意でした。
より専門的で大きな機械操作に携わりたいと思い、機械オペレーターを希望しました。
御社の製品街中でもよく見かけ、昔から強い憧れを持っていました。
入社後は、機械オペレーターとしてのスキルや技術を身につけることはもちろんのこと、資フォークリフトや機械加工技能士などの資格取得にも励んでいきたいと考えております。
機械オペレーターとは?まとめ
本記事では機械オペレーターとは何か、と合わせて向いてる人の特徴や年収などについてもご紹介しました。
これから機械オペレーターとして就職・転職を考えている方は本記事をご参考にしていただけると幸いです。