工場勤務年収

工場勤務の平均年収は321万円!月収30万円は楽に稼げる?

工場勤務の平均年収

「工場勤務に興味がある」
「工場勤務の年収ってどのくらい?」
「給料30万円は楽に稼げる?」

このようなことを気になっている方もいるのではないでしょうか。

工場勤務での平均年収は321万円といわれています。

ただ、仕事内容や夜勤の有無、手当などで収入に差があります。

本記事では工場勤務の年収・ボーナスや1ヶ月の給料・手取り額を紹介します。

本記事を最後まで読むことで、工場勤務の年収を把握でき、より働くイメージがつくよう解説していきます。

◆この記事でわかること

  • 工場勤務の平均年収
  • 月収30万円稼げる年齢
  • 給料UPの秘訣

工場勤務の平均年収は321万円

工場勤務の平均年収は321万円です。<2020年(令和2年)データ>

日本全体の平均年収430万円と比較すると、100万円弱ほど低い年収です。

しかし、平均年収はあくまで業界全体の平均であり、仕事内容によってまた年収は変わってきます。

参考として製造業最大手であるトヨタ自動車工場の年収をご紹介します。

トヨタ工場勤務での年収

トヨタでの工場勤務の年収は740万円です。

工場勤務全体の平均年収321万円と比較すると2倍以上トヨタ自動車の平均年収が高いことがわかります。

平均年収は勤め先の企業規模によっても大きく異なるため、工場勤務を考えている方は希望勤務先の規模を見ておくと良いでしょう。

年収の手取り額

工場勤務の年収は321万円ですが、これはあくまで額面での年収です。

この金額から所得税や保険料などが引かれると、工場勤務の手取り年収は256万円となります。(独身の場合)

以下、内訳です。

年収321万円-住民税13.1万円-所得税6.15万円-社会保険料45万円=256万円

手取り年収は配偶者の有無、家族の有無によっても変わってきます。参考として、独身の場合と家族ありの場合で手取り年収を算出してみました。
工場勤務の年収と手取り一覧表

工場勤務の平均年収は年齢や属性によっても変わる

工場勤務の平均年収は321万円でしたが、年齢や属性によって差異があります。

男女別平均年収

工場勤務の平均年収(男性):321万円
工場勤務の平均年収(女性):222万円

このように男女によって100万円ほどの年収の差異があります。

男女で平均年収が違うのは以下の理由が考えられます。

  • 工場勤務は力作業が多い
  • 男性は夜勤を行うことが多い

工場勤務では基本的に「きつい・きたない・危険」といわれている作業ほど高収入である傾向があります。

このような仕事内容のため、機械オペレーター担当などは女性の応募が少なく、ピッキングや仕分け、ライン作業を担当することがほとんどです。

ピッキングや仕分け作業などは日勤作業であり、基本的に誰でも取り組みやすい仕事内容となっているため、機械オペレーター以外の工場勤務の方は年収が低くなる傾向にあります。

年代別平均年収

年代別に平均年収を見ていくと、工場勤務は年功序列の傾向が強いことがわかります。

55歳〜59歳がピークで416万円となります。

工場勤務年齢別年収

定年を迎える60歳以降になると年収は降下していきます。

ただ、60歳以降もシニア雇用をしている企業もあります。

年収は減額しますが、それでも30代前半の従業員とほぼ同水準の年収のため、定年を超えたシニア層も現役で働いているのが工場勤務の特徴といえます。

雇用形態別平均年収

工場勤務といえば、正社員ではなく派遣・パートの従業員も多く在籍しています。

工場勤務の非正規雇用の平均年収は215万円です。

正社員の平均年収321万円を比較すると100万円以上の差があります。

ただ、非正規雇用でのメリットもあります。

■工場派遣のメリット

  • 定時で仕事を終えることができる
  • マニュアルがあることが多く、簡単な作業が多い
  • 同世代と出世競争をしなくて済む

などなど、自分のペースでゆったりと働きたい方には工場派遣はおすすめの職といえます。

工場勤務で月収30万円は20代でも可能

厚生労働省が算出しているデータによると、工場勤務で月収30万円(年収360万円以上)を稼ぐのは40代〜50代というデータになっています。

しかし、これも勤務先によって異なります。

私は元工場勤務でしたが、高卒3年目で月収32万円を稼ぐ方も珍しくはありませんでした。

若くても月収30万円稼ぐには、技術力を高めることが重要です。

世間的に一般的な会社員は月収30万円稼げれば良いというイメージがありますが、工場勤務の場合月収30万円稼げる確率は高いです。

工場勤務には二交代制や三交代制、いわゆる夜勤があるため比較的若い世代でも月収30万円を超えることが多くあります。

工場勤務で年収UPするための資格などはある?

工場勤務では、様々な資格があります。

一部抜粋して紹介いたします。

  • フォークリフト運転技能者
  • 溶接技能者
  • 危険物取扱者
  • 衛生管理者
  • 玉掛技能者
  • クレーン運転士
  • 有機溶剤作業主任者
  • 電気工事士
  • 特定化学物質等作業主任者
  • 安全管理者
  • マイクロソルダリング(微細はんだ)技術者
  • 電子機器組立技能士(特級)
  • CAD
  • 機械加工(マシニングセンタ)

様々な資格がありますが、その中でもおすすめなのが「フォークリフト運転技能者」の資格です。

フォークリフトの作業は基本的にどの工場にでもある業務です。

フォークリフトの資格を持っていれば業務の幅も広がり、年収UPに繋がることでしょう。

工場勤務でのキャリアアップイメージ

工場勤務では40代前半で管理職や役職者にキャリアアップすることが大半です。

というのも、工場でキャリアアップするにはマネジメントスキルだけでなく、様々な業務をこなし知識と経験をつけなければ管理職は務まりません。

工場勤務は経験重視な業態でもあるため20代などでの管理職は厳しいでしょう。

20代の頃は将来の管理職候補に入れるよう仕事をしていくことが重要です。衛生委員会など会社の行事などには積極的に参加し、会社に貢献できることをアピールしましょう。

年収が高い工場会社ランキング

工場勤務の平均年収は321万円でしたが、年収の高い会社はどのくらい高いのか、ランキングでお伝えします。

1位:ホンダ747万円

2位:トヨタ740万円

3位:日産705万円

4位:スズキ680万円

5位:マツダ629万円

上位5社、いずれも自動車メーカーとなっています。工場勤務の平均年収321万円の倍以上の年収となっており、管理職まで行けば年収1000万円も実現できます。

自動車メーカーの工場勤務は年収が高く、派遣社員であっても時給は1,300円〜2,000円と時給も高く人気となっています。

自動車メーカーの工場勤務が年収高い理由として、自動車のパーツひとつひとつが非常に重く、かつスピードも求められるため、とても重労働です。そのため年収が高くなっています。

中途で工場勤務は難易度高い?

先ほど紹介したように、仕事内容によっては工場勤務は他業界と比べて年収が高く、異業種から転職を考えている方も多くいます。

未経験の異業種から工場勤務への転職は厳しいのでしょうか?

結論から言うと、20~40代であれば、工場勤務への転職は可能です。

実際、私は元工場勤務社員でしたが、30代・40代で転職してくる方も多くみています。

工場では生産性向上のためにもAIだけでなく異業種の知見も積極的に取り入れていこうとする企業もあります。

マネジメントスキルや業務改善スキルなどのアピールポイントがあれば工場勤務への転職も可能です。

工場勤務の平均年収まとめ

本記事では工場勤務の平均年収について解説しました。

工場勤務全体の平均年収は321万円と日本の平均年収よりも低い水準でしたが、自動車メーカーなどの重労働となる仕事内容の場合、年収が700万円と2倍以上増えることがわかりました。

工場勤務への就職・転職を検討している方はぜひ、本記事を参考にしてみてください。